あらすじ
『某テレビ局で放送される
ドキュメンタリー番組として制作された映像。
放送日は決まり、撮影も終わっていたが、
ある事情により、放送されることはなかった』
あるドキュメンタリー映像──
薄暗い場所。
揺れる蝋燭の炎。
祝詞を高らかに読み上げる霊媒師。
祈祷を受ける3人の女性。
彼女らは、1人の夫を共有する一
夫多妻制の家で暮らす妻たちだった。
「私は夫を殺しました」
「私は夫を愛していた。
だから殺したの」
「夫が憎かった。
だから殺しました」
その答えは、放送禁止となった1年前のドキュメンタリー映像に隠されていた。








コメント
順不同・敬称略
長年待ち望んだ『放送禁止』シリーズの最新作がついに完成したというニュースが飛び込んできた!全身の毛穴が開きました。
最初に『放送禁止』を見た時の衝撃は今も忘れません。
このシリーズは、どこかの1シーンをカットすればいいのではなく、この作品自体をお蔵入りにしなくてはいけない理由が自分の中で浮かび上がる、という知的好奇心をものすごく刺激してくれるシリーズで、1作につき50回ずつ位観ています。本当に棺桶に入れて欲しいくらい好きな作品で、鑑賞会を何度もやりました。鑑賞会後の考察がまぁ盛り上がって!2008年に初めて劇場版が公開された時も、みんなでペンを片手に映画館に初日に観に行きました。
巧妙に仕組まれたフェイクドキュメンタリーで、長江監督に会う度に「新作をお願いします」と言っていたのですが、9年ぶりに新作ができたと聞きました!今回も超絶楽しみです!!
『放送禁止』は、ファンの方なら見方を知っているからいいんですが、「こういうふうに見てください」という人がいた方がいいのではないか、ということで、今回アンバサダーに就任しました。
一人でも多くの方に観ていただけるよう、宣伝させていただきます!
『放送禁止』は知らないと絶対に損しますよ。絶対に!
画面の隅々まで、目を皿のようにしてご鑑賞ください。
ぜひ最新作を見ていただき、皆さんと語り合いたいです。
くりぃむしちゅー
『放送禁止』アンバサダー
二〇〇三年の春、深夜のテレビ放送をたまたま目にとめてしまう──という幸運な遭遇以来、ずっと追いかけてきたこのシリーズである。
前作『ワケあり人情食堂』から実に九年ぶりとなる今回の『放送禁止』も、しっかりと楽しませていただいた。
毎作のことながら、観終えた時点では何とも居心地の悪いモヤモヤが残る。
そこから振り返って、推理や洞察を重ねるにつれて恐ろしい「真実」が見えてくる。
フェイクドキュメンタリー・ホラーの形を取りながらも本質はあくまで「ミステリー」である(ただし〝答え〟は必ずしも明示されない)という、当初からのスタンスは本作においてもブレない。非常に匙加減が難しい手法であるだけに、長くシリーズを続けておられる長江監督には惜しみなくエールを送りたい。
ミステリー作家
自称「放送禁止」シリーズのプロ愛好家である私は、もちろん、ドラマも映画も小説もフルコンプ。
その都度騙され、不意打ちを喰らって悶絶。さすがにそろそろ騙される前に見破りたい。
そんな思いで最新作に挑戦。最初から考察脳をぎんぎんに起動させて、瞬きも最小限で挑んだが、今回も騙された! そっちか!! あはははは。やられた。
でも、このやられた感が気持ちいい。もはや、快楽。「放送禁止」シリーズは、やっぱり合法ドラッグ。やめられません。
ミステリー作家
テレビカメラによって切り取られた日常。その奥に潜む歪みと狂気を、不穏なリアリティで静かに伝播させる長江俊和監督の手腕が、『放送禁止』シリーズでは遺憾なく発揮されています。
長江監督とは対談をきっかけにドラマ『東京二十三区女』へ役者として出演させていただきましたが、今回は一人のファンとして、このシリーズの復活をとても嬉しく思っています。ぜひ劇場にて、ジワジワと肌へと染み入るような恐怖を味わってください。
エンタメ界の傭兵稼業
高校時代、レンタルビデオ店でホラー映画を借りて観るのが恒例だった僕らが偶然手に取ったのが「放送禁止」でした。
放送事故系だと思って見ていた物語がラストで反転した瞬間の“やられた”という感覚は今も鮮明です。
「放送禁止」の衝撃は、バラエティとドキュメンタリー、ドッキリとドラマ、リアルとフェイクを横断する現在の僕らの作品作りの原点になっています。
新作公開を知りすぐにメンバーへ連絡しました。またあの頃のように一緒に観て考察できることが本当に楽しみです。
だいにぐるーぷ
長江監督のファンとして、この作品にコメントできることを光栄に思います。
一夫多妻やオープンマリッジ。自由な関係性のように見えて、その裏には必ず責任と感情の偏りが存在する。
本作は、そのわずかな非対称が、やがて取り返しのつかない歪みへと変わっていく過程を容赦なく描き出します。
まとわりつく不穏な空気。違和感は静かに積み上がり、途中で思わず声が出る瞬間がある。
そしてラストにも、再び息を呑む展開が待っている。
これは単なるフェイクドキュメンタリーではない。関係性という構造を静かに炙り出す物語であり、愛と責任の限界を突きつける作品だと思いました。
『放送禁止』は、今回も期待を裏切らない。
凛として時雨
『放送禁止』を最初に観たのは学生時代、2003 年の祖母の部屋だった。
新聞のラテ欄に「放送禁止」の文字を見つけ、深夜祖母の部屋に忍び込んだのだ。
思えばあの夜から20 年以上もの間、『放送禁止』には恐怖に叩き落とされている。
今作は『ぼくの3人の妻』という少し歪な家族の物語。
学生時代のあの夜から私も成長している。今回は真実を見つけてやる。
そう思いながら鑑賞したのだが、結果また私は『放送禁止』に震えさせられていた。
そう、いつものあの言葉に。
「あなたには真実が見えましたか」
都市ボーイズ